みどころの最近の記事

メディアアートや先端デザインの体験を通じて、少し先の「お気に入りの」未来を体験できる新感覚展覧会「エレクトリカルファンタジスタ2008」

展示構成そのものの中にも、重要な少し先の未来の可能性が込められています。

連日、家族連れから「男女のおとな」まで、来場者のコミュニケーションが様々なかたちで沸き立つ場を作り出すことに成功した建築家・長岡勉さんと point のみなさま。

その展示構成に用いたほとんど全ての設えは会場で家具作家の三輪ノブヨシさんと一緒に作ったもの。

全ての什器を再生資源にするエレクトリカルファンタジスタ2008の会場今日で最後となる展示が終了後、全ての設えは改めて別の新たな家具や設えに再生するために、再生可能な設計になっております。

特別な処理をしなくても全てが新たな材料として生まれ変わる展示。
細かいゴミはありますが、産廃ゼロのまさにゼロエミッションな展示がここに実現しました。

この再生可能な資源を見越した展示により、設営・撤収コストの削減と車両輸送等の付加、少ない人員でのオペレーションを実現。
コストが気になるアートシーンにおいても注目すべき事例ではないのでしょうか。

ef2008_emoto01_okada.jpg主催者であるクリエイティブクラスターでは、展示装置のリサイクルを常に実施。
クリエイティブクラスターらしい、少し未来のライフスタイルを感じさせる、各展覧会の優秀な什器をインテリアに平素用い、展覧会において何度も活躍をしております。

一部の什器はZAIMでの様々な展示活用のシーンに使われる展示台として、パブリックにも活用されております。

ちょっと先の未来のライススタイルをアートとデザインで体験する
展覧会「エレクトリカルファンタジスタ」。

その体験をもっと楽しいものにするため、週末の特別な日を「アートナイトラウンジ」として21:30(入場):閉館21:50 までオープン。
ビールもしくはお茶を来場者には御提供。
ドリンクを片手にラウンジ感覚で楽しめます。

この企画は終了しました
いろいろ体験してゆっくりして頂いたみなさまに感謝!

アートラウンジナイトとして延長となる19:00以降は、ワンドリンクつきで入場料が900円に変更します。

作品のあるライフスタイル空間をゆっくり体験してください。

特報: 最終回を記念して、一部ラッキーな方はビールが350mlから500mlに増量します!?

EIZONE2007_HANABI_web.jpg

写真=昨年の YOKOHAMA EIZONE の会場(赤レンガ倉庫)から眺める花火大会 

ケータイで魚が釣れる。

エレクトリカルファンタジスタ」展の新作は実は、デジタルサイネージ時代に向けたインタラクティブアドの実験だった。

ef2008_lake_Gyorol_01

数々の独創的なWEBサイトの制作で世界規模で異彩を放つ「バスキュール」(東京都港区)が贈る、携帯電話で魚を釣るインタラクティブ作品 Gyorol 「ぎょろる」が、会場を飛び出し、全てのサイバースペースへ。

携帯電話が釣竿に変わり、振動がリアルに伝わるワンダーな世界をお楽しみください。

サイトはこちら
http://gyorol.bascule.co.jp/

もちろん、横浜の展覧会場で釣ったほうがよりリアルで楽しいです!
ちゃんと「ぎょろる湖」と「水槽」を設え、音響は Taguchi で固めております。
音響協力=株式会社田口製作所

 

ケータイで魚を釣ろう!?

機構の説明はこちら
http://faces.jp/2008/07/gyorol.html#more

 

 

メディアアートや先端デザインで少し先の未来を体験できる展覧会が横浜・関内にあるZAIM別館をまるまる使って8月6日まで開催中である。

ef2008_ZAIM_outside.jpg

日本大通りに聳え立つ築80年のビルを「ワンダー」な体験ができる「アパートメント」のモデルルームにした「エレクトリカルファンタジスタ2008」(http://fantasista.creativecluster.jp/)というタイトルのこの展覧会は、「個人やグループで家電や携帯電話までつくってしまう新しい世代のアーティストがこれからのライフスタイルを提案しつつある」(同展キュレーターでクリエイティブクラスター理事長:岡田智博)という時代認識のもと「そんなワンダーな体験を実現できる個人である『ファンタジスタ』たちの最新のワーク」が展開されているものだ。

本特集ではこの「ワンダーアパートメント」を探検してみよう。

先端テクノロジーを競いあうことが、メディアアートであったり先端デザインであったりするのではと思われることが多い今であるが、実はテクノロジーが私たちにとって当たり前になることは、テクノロジーを使って様々な人々がワンダーな「もの」や「こと」を生み出している状況でもある。

Sometimes I'm Happy

 奇妙なのに愛らしい架空のいきもの「チムニー」のフィギュアがターンテーブルで踊りだす真壁友とchimneyによる「Sometimes I'm Happy」は、アニメーションの原理となる視覚効果をオブジェのダンスとして表現したもの。
まさにリアルに愛らしい踊りを見せられているような錯覚に陥る作品。

電気を使わないメディアアートもある。
新進のインタラクションデザイナー岡田憲一が創りだす映像の世界はまさにハイテクであるが電気を使わない。
自然光をバックに光ファイバーがドットを伝達して、アニメーションを映し出す、電気を使わないディスプレイ「ピクセルファクトリー」。

Pixel Factory

ゼンマイ仕掛けをまわすとファインダーのフレームが落ち、まるで見ている景色が映画の光景のようになる「エモトスコープ」。

Emotoscope02_s.jpg 

30代のメディアアーティストの中において世界で最も注目されている作家のひとりである、クワクボリョウタが2年ぶりに送り出したのが「ウツリナ」。

usturina, KUWAKUBO Ryota

「ウツリナ」は、動画の中にある美しい風景の煌きをLEDの照明として切り取った作品。移り行く光の美しさが、空間を照らす気配の照明の可能性を沸き立たせるイノベーティブな作品だ。

テクノロジーとしてのメディアアートではない、繊細な映像美と錯覚によって感動を巻き起こす作品も新しい世代の「ファンタジスタ」の手から生まれている。

その繊細なCGによって年間200本ものコマーシャル映像を手がける、新進クリエイティブ集団のWOWがその創造性をノンコマーシャルで投じた「Polar Candle」は、円錐形の鏡にのみ浮かび上がる動画のだまし絵。映像の世紀の初めのワンダーが動画になって蘇った。

Polar Candle_image02_s.jpg 

映像の世紀の初めのワンダーが現代に蘇るもうひとつの作品がSHIMURABROS.の「THE IMAGE PLAYS THE REALITY」だ。


Theimageplaysthereality_s.jpg

ルミエール兄弟が上映した初の映画。
汽車がカメラに向かって走り出す中で、当時のフランス人たちは本当に汽車が遣って来るとふと思い、スクリーンの前から逃げ出したという。
SHIMURABROS.は通電ガラスによって本当に迫り出す映像装置を発明、その装置の中にレントゲン写真で切り取った汽車の写真を投影、本当に記者の中に頭を高速で突っ込んでしまったような世界を現出させてしまった。

「ファンタジスタ」たちはロボットの常識も打ち破ってしまう。

エンタテイメントロボットは人型や動物型だけでない、テクノロジスト集団「チーム★ラボ」(http://www.team-lab.net/)が作りだすロボット「いつも見てくれているよ♪」は、なんと無数の目玉。


Team Lab Robot on Electrical Fantasista 2008 01

そのロボットのある部屋に入ると無数の目玉があなたを凝視するのだ。凝視するだけではない、この「ロボット」に近づくと、ディスプレイ上に幽霊や人魂が現れ、目玉がまるで仲間のようにこれらの霊を追う。そう、この目玉は幽霊型ロボットなのだ。

縄によって縛られた石。
その石はときに意思を持ったように動き出す。


行雲流水 ごろり

「君が代」に歌われた「さざれ石」の産地、岐阜の大垣で制作をしているメディアアーティスト田部井勝がつくった「行雲流水」は、自然を崇めていた日本の感性そのものに石をロボットにしてしまったのだ。

 「エレクトリカルファンタジスタ」では、携帯電話で魚が釣れる。

ef2008_lake_Gyorol_01

ユニークなインタラクティブ広告で世界的に知られているバスキュールが送り出した「ぎょろる」は、サイバースペースに生まれた地下湖。
携帯電話のQRコードを取得して得た専用の釣竿で魚を釣るのだ。
魚があたると振動がリアルなこの作品、巨大ビジョン広告などがインタラクティブになる少し先の未来を現実にしたもの。
家庭のコンピュータでも釣りができるようになっている。
http://gyorol.bascule.co.jp

今までにない都市の情景。
テクノロジーを使って魅力的な空間をつくりだすデザイン集団「dilight」による◎◎◎◎◎(cycle)は、古い自転車の想い出をつむぎだすエコを感じさせるオブジェ。
ペダルを廻すとそこから発電されたLEDのサークルが幻想的な光の模様を紡ぎだす。

ef2008_cycle01_dilight.jpg

テクノロジーが身近になったことは、大メーカーでは実現しなかったような、個性あるプロダクトの姿を「ファンタジスタ」たちは送り出そうとしている。

風にそよぐ光の稲穂が創りだす草原の佇まい。
Xbox360のデザイナーとしても知られるムラタチアキが、大阪のものづくり企業との連携で作り出しているアートな家電シリーズ「メタフィス」(http://www.metaphys.jp/)の新作である「susuki」である。

ef2008_susuki01_murata.jpg

「suzuki」は便利に照らすための照明ではない。かすかな風でそよぐ穂とほのかに燈るLEDの実がつくるはかない光景を部屋で愛でる照明なのだ。
「susuki」は8月1日より発売が開始される。

全く新たなところから魅力的な仕事をみせる「ファンタジスタ」も生まれている。
「機械と人間とのいい関係をつくりだしたい」と語る松山淳一は、奈良にアトリエを構え独学でインタラクティブなデザインを磨き続けている。
その松山が送り出す、関係をつくりだす「スイッチ」によって彩られた部屋がある。鉛筆で回路を結ぶと明りが燈る照明「write-bulb」。

Write-Bulb_s.jpg

使われなくなった想いでの鍵を収めるその鍵でしか点らないスタンド「I'm home」、花を活けることにことによって音空間が変わるボリューム「hana no ne」、握ることによって点灯する照明「machi akari」。

ef2008_sumple_matsuyama01.jpg

どれもが、大学や研究所、大企業では生まれなかった、松山の持つやさしい気持ちが込められた作品たちだ。

外部の音によって表情がめまぐるしく変わるUSBのおもちゃ「TENGU」(http://www.tengutengutengu.com/)は、ロンドンのインタラクティブデザイナーであるクリスピンジョーンズが、前回の「エレクトリカルファンタジスタ」で出会った、ユニークなPC周辺機器を送り出すソリッドアライアンスとの共同開発でつくりだした、周辺機器化したメディアアートによるプロダクト。

ef2008_tengu01_crispin.jpg 

横浜に本社を持つ独自の音響空間でプロを魅了するメーカー田口製作所が開発した振動によって高音質な音を机などあらゆる接地面で鳴らすことができるユニットを用いて、ミニマムなお盆型のスピーカーユニット「vibon」を開発したプロダクトデザイナー倉本仁。

ef2008_bon_kuramoto01.jpg

展覧会の主催であるクリエイティブクラスターが提唱する、テクノロジーを魅力的なものへと変えるファンタジスタとものづくり企業とのコラボレーションによってプロダクトをつくりだすプロジェクトが同じくかたちになった作品たちだ。

昼間は大手メーカーなのでまさにヒット商品を開発したりしているデザイナーたちの集団、参(mile)が提案したのが「Prism」。


ef2008_mile_01.jpg

使われなくなったアナログテレビに携帯プレーヤーやPCからの音楽の波形を映しながらスピーカーにするアンビエントなプロダクトの発想である。

ef2008_emoto01_okada.jpg

新進の建築家・長岡勉(point)が構成した展示空間は、まさにこれらの作品とともに寛ぎ、楽しめるこれからのライフスタイルを実感できる場になっている。静かにアートと対面しなければならない堅苦しい場所ではない、作品を囲みながら突っ込みを入れたり、遊んだり、ゆっくりできる、本来のクリエイティブが置かれたい幸せな空間の中で楽しめるようになっている。

 

EF2008_logo_big_web.gif

■ エレクトリカルファンタジスタ2008
会期:2008年7月18日〜8月6日
時間:13:00〜19:00
会期中無休会場:ZAIM別館 横浜創造界隈
住所:神奈川県横浜市中区日本大通34
入場料:700円(小学生以下無料・大学生以下500円)
問い合わせ:               045-222-7030        (ZAIM=会場)/               050-2404-3359        (クリエイティブクラスター=主催)
mail = yokohama@creativecluster.jp (Creative Cluster)
公式サイト = http://fantasista.creativecluster.jp

主催:クリエイティブクラスター
共催:ZAIM (財団法人横浜芸術文化振興財団)
助成:芸術文化振興基金
後援:文化庁・横浜市・CG-ARTS協会
協賛:関西テレビ放送株式会社・株式会社葵デジタルクリエーション
協力:株式会社ソリッドアライアンス・有限会社CMMD・株式会社田口製作所・株式会社TRY-A

企画・プロデュース:岡田智博

作品紹介と展示マップを手に入れよう

「エレクトリカルファンタジスタ2008」の展示として出現した「ワンダーアパートメント」の見取り図とそこで展開される「ワンダー」な作品たちを紹介する展示マップを公開します。

以下のリンクをクリックするとPDFでダウンロードされます:

GET WONDER APARTMENT NAVIGATOR -pdf 550k

この展覧会の3つのみどころ


New Media Arts Telling Seamless Future Life
今日からそのまま続く日常にある未来をアートで体感するワンダー
作家 = クワクボリョウタ (新作 GUI制作 豊嶋七瀬):チーム★ラボ (新作):dilight(新作):田部井勝:岡田憲一

人とテクノロジーとの間の関係がかたちになって現れるメディアアートとインタラクションデザイン。ロボット的なものがみせるもうひとつの方向性、メディアやエネルギーが向かうであろうもうひとつのデザインなど、そこで新たな感激を与えてくれる新世代の「ファンタジスタ」の作品から生まれる新たな体験が、いつもの生活から連続するポップな未来を感じさせてくれるでしょう。

Emotoscope04_s.jpg
Emotoscope02_s.jpg
uturina_s.jpg


New Visual World - Visual Landscape, Interior, and Digital Signage
都市の中に生まれる美しきからくり映像が織り成すワンダー
作家 = WOW(新作)・SHIMURABROS・バスキュール・真壁友+天野由美子

映像が日常生活やあらゆる場所に存在する現在、映像の進化はクリエイティブによってこそ実現できるようになってきました。WEBやデジタルサイネージ、高精細映像やメディアアートなど様々な映像の未来に一石を投じる若き「ファンタジスタ」たちの作品を体験してください。光の幻想とともに飛び出す映像とは、例えばニューヨークと渋谷の大ビジョンとの間であなたが戦える対戦ゲーム型広告とは、まだまだ続く映像の進歩を先物買いしてみてください。

 

Polar Candle_image02_s.jpg
Theimageplaysthereality_s.jpg


Between Interactive Art & Electronic Product
家電するアートと親しむワンダー

作家 = ムラタチアキ・松山淳一(新作)・クリスピンジョーンズ・倉本仁(新作)・MILE

「ファンタジスタ」たちのチカラは今、ITプロダクトの世界にもイノベーションを起こしつつあります。デジタルテクノロジーが当たり前のものになった現在、ハイテクさを競うことから使うこと、愉しむことに、プロダクトを求める魅力が変わりつつあります。そのイノベーションの最前線に、アーティストやデザイナーによるテクノロジーを知り尽くした上での創造性が生まれているのです。「全ての人のためにある家電」の先にある「ファンタジスタ」たちの技をおたのしみください。

susuki_jointed_dark_s.jpg  Write-Bulb_s.jpg

 成長を続けるデジタルサイネージの世界。その成長は、ディスプレイのリプレイスメントにとどまらない、アートとしてのクオリティで語られるような「メディアアート広告」とでもいえるような、新たなクリエイティビティを生み出し、多様な姿で都市の中において出現しようとしている。このような様々なかたちのデジタルサイネージの登場は、様々な人が異なるデジタルサイネージの定義やイメージを持っているかのような状況を生み出しつつあり、そのような活発な創造性のあるアイディアや試みが、よりデジタルサイネージのシーンを熱くすることであろう。
 「エレクトリカルファンタジスタ」では、この新たなシーンに足を踏み入れた、イノベーティブな作家でありプロダクションである存在から、バスキュールWOWチームラボをフィーチャーし、その最新作を実際にアートワークとして投げかけている。

TEXT=本展キュレーター 岡田智博

 

広告は四媒体から「サイバーアド」にシフトしている

 このようなデジタルサイネージに対する、クリエイティブ側の高い期待は、現状の日本における広告ビジネスの構造の変化の波と大きくシンクロしているように思われる。
 新聞・雑誌・ラジオ・テレビといった既存のマスメディアにおける「四媒体」といわれる主要な広告メディアにおける広告売上高が、昨年あたりより一方的な落ち込みを見せるようになる一方で、WEBを中心とするインターネット広告の売り上げのみが二桁成長を続けている。斜陽の既存マスメディアの一方で、取って代わる勢いで成長をみせるオンライン広告において、広告プロダクションの役割がかわりつつある。6月にフランスで行なわれた世界最高峰のアドフェスティバル「カンヌ国際広告祭」におけるサイバー広告部門の最高賞をプロジェクターが、ユニクロのインタラクティブキャンペーン「UNIQLOCK」(www.uniqlo.jp/uniqlock/)で受賞したほか、トップの賞をバスキュールなど日本のインタラクティブプロダクションが総なめにする快挙が現出した。ここにある快挙は、そのクリエイティブだけでなく、受賞者の主役が広告代理店ではなく、つくり手であるプロダクションに向けられているということである。
 インタラクティブ広告は、サイバースペースという広大な世界の中において、クリエイティビティを武器に広告価値を競い合うものであり、最初から広告枠が決定され、その枠の中での表現を広告代理店が提案し、プロダクションに作らせるという構造がもはや成り立たなくなり始めようとしている。すなわち「続きはWEBで」といっても、その続きのWEBの出来が秀逸でなければ、検索されてもネット上において評判が高いものでなければ生き残れない広告、そのかわりクリエイティビティが秀逸なら、より多くの時間、広告に触れてもらい、そして評判によってより多くの人々が広告に集うという現象が一方では起きるのである。このようなクリエイティビティが、生存価値を規定する環境において、クリエイティブにおける広告代理店とプロダクションの関係が対等、もしくは逆転する状況が生まれているのである。それが顕著に現れたのが、今年のカンヌにおけるプロダクションが主となった受賞発表なのである。
 既にこのような力のあるインタラクティブプロダクションに対して、ときには広告代理店を通さずにクライアント企業が予算を託し、全面的にオンラインでの広告を担わせるような状況も生まれ始めている。

「UNIQLOCK」(参考資料)

「サイバーアド」の担い手はメディアアートにおける秀逸な人材でもある
そう、エレクトリカルファンタジスタだ。

 このような状況がデジタルサイネージの成長にどのような刺激を与えるかと問われると、それは大いに影響を与えるものであることが確かなのである。
 これらインタラクティブアドにおけるクリエーションは、いかにユーザーが広告サイトにおいて情報を入力し、操作し、体験するかという、まさにソフトウエア上での体験こそがコンテンツである。そのことは、そのまま、キーボードやマウスをセンサーに置き換えたり、携帯電話をコントローラーにしたり、都市のあらゆる挙動を入力系にしてサイネージ上で表出させることが出来るということである。
 これらのプロダクションにおけるクリエイティブな人材は、グラフィックなどの画像映像表現に秀でているだけでなく、プログラミングやネットワークに秀でた存在でもあり、表現と情報処理の両方を収めるメディアアートや情報デザインの教育をバックグラウンドに置いた人材なのだ。すなわち、メディアアーティストの素養を持った人材が、WEBの広告にイノベーションを起こしているのである。それはそのまま、都市の中におけるインタラクティブな関係を現出させられる可能性を持ったデジタルサイネージのフィールドにクリエイティビティの発露を求めることが出来るのである。

TeamLab_JapanBrand2007_web.jpg

 

 

チームラボによるジャパンブランド国際PRのための3D高精細水墨画アニメによる映像ディスプレイ。最終的には壁面を全て高精細な映像世界で埋めることで広告としてのメッセージを情感とともに包み込むことを目標としている。(出展作品ではありません

 

 


クロスオーバーかつ最新作を体験できるキュレーティングは
世界の中でもこの夏は「エレクトリカルファンタジスタ」だけ

 これらインタラクティブアドにおけるプロダクションは、デジタルサイネージのフィールドに向けて、様々なかたちで胎動を始めている。ファッションブランドのディスプレイにおいてインタラクティブな映像によるインスタレーションが様々な場所で生まれ始めているのはそのひとつのケースである。また、これらのプロダクションの創造性を顧客に表現するとともに、プロダクションの存在意義を表出させる手段として、独自に制作するアートワークにおいてデジタルサイネージに向けた試みとしてインスタレーションが、様々なかたちで見られるようになってきた。
 このメディアアート展「エレクトリカルファンタジスタ2008」(http://fantasista.creativecluster.jp/)においても、メディアアートの作品としてバスキュール(http://www.bascule.co.jp/)が携帯電話操作によるプレイフルなデジタルサイネージのテストモデルを披露したり、チームラボ(http://www.team-lab.com/)が同じくインタラクティブアートを通じた実験的な作品、そしてWOW(http://www.w0w.co.jp/)によるメディアアートによるグラフィック表現の感動を突き詰めた新作を披露する。
 このようなわくわくするような、デジタルサイネージのクリエイティブイノベーションを体験するため、あとは都市の中のアドのフィールドが開かれるだけなのだ。

Our Media Partners

TOKYO ART BEAT

pingmag

ヨコハマ経済新聞


Categories

December 2009

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれた記事のうちみどころカテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリはお問い合わせです。

次のカテゴリはイベントです。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。